73人が本棚に入れています
本棚に追加
…どーいうやつなんだ?コレ。
設定が終わると、直ぐに《彼女の設定》という項目が映し出された。疑問に思いながらも、下へとスクロールしていく。
これから簡単な設定をします。以下の質問に答えてください。
1.貴方の好きな性格を選んで下さい
2.貴方の好きな髪型を選んで下さい
3.貴方の好きな体を選んで下さい
4.貴方の好きな肌の色を選んで下さい
5.貴方の好きな髪の色を選んで下さい
6.貴方の好きな性格を選んで下さい
7.貴方の好きな声を選んで下さい
簡単な設定はこれで終わりです。もっと細かく設定したい場合はコチラへ。
と書かれていた。
不思議だ。これに合う人かなにか探してくれるのか?
それでも好奇心を抑えきれずに、設定してしまった。そして遂に《決定》をカチリ、とクリックする。
部屋がエアコンのお陰で暖かくなってきた。カチカチと時計が一定の速さで進む音がやけに、煩く聞こえる。
ドクン、ドクンと心臓の跳ねる音が速くなってきたのが分かる。
何故か次のページを表示するのがいやに長く感じる。
頭が危険信号を鳴らしていたが、その本能すら好奇心には勝てはしない。
そしてやっと画面が変わった。
《こちらから追って郵送致しますので暫くお待ちください。》
郵送…?
どういう事なんだ?
頭がまた危険信号を発していた。さっきよりもとても強くて、心臓のドクッドクッという音を隠すように服の袖をギュっと握り締めた。
いつの間にか、手に汗が滲んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!