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実乃梨
「味も変だったよ。……バケツ、洗いが足りなかったかもね」
竜児(N)
「立膝をついた姿勢の実乃梨が、でかいスプーンでスライムを食っていた。この写真だけは欲しいぞ、と思ったのも束の間、」
実乃梨
「見てくれてありがと!これ大河にも見せなきゃ。あれ?あの子どこ行った?さっきまでそこにいたよねえ?」
竜児(N)
「あっさりと回収されてしまう。そして実乃梨はいつの間にか姿を消したさっきまでの会話の相手、手乗りタイガーこと逢坂大河を探して、竜児にそそくさと背中を向けた。夢の時間はこれで終わりだ。そんなわけで、俺の甘酸っぱい日々は、一応順調にいってはいたのだ。―――この日、この放課後が来るまでは。」
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