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大河(手紙)
「――北村祐作さまへ。逢坂大河より。」
竜児
「……こ、これ、か………。ラ、ラブレター……だよな……」
竜児(N)
「愕然とする。とんでもないことになってしまった。要するに、手乗りタイガーは鞄を間違えたのだろう。北村の鞄だと勘違いして、この鞄にこいつを忍ぱせてしまったわけだ。だからあれほど必死になって、鞄を奪おうと。」
竜児
「……ひいっ……」
竜児(N)
「汚したり破損したりしないように、大切に手のひらの上で捧げ持っていたはずの封筒が、目の前で自動的にばっくりと開封されていくのだ。やめてくれ、開かないで、叫ぶように念じるが、どうやらもともと粘着力の弱かったらしい接着部が、自重で弓なりに反った拍子にピリピリと剥がれてしまったらしい。
竜児
「ち、違う……違う違う、俺はなにも見ていないぞ!そうだ、貼り直そう……!そうすりゃバレないよな!」
インコちゃん
「そうですね!」
竜児が糊で元に戻そうとする
竜児
「……あ、あれ?」
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