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レナ達は席に腰を下ろた。教室はまだ講義の先生が来ていないので騒がしい。
「ウィルおはよー」
「オッス!相変わらず早いな」
「家近いからね」
そう言ったウィルの顔が一瞬陰った。トーマは"しまった"と思ったが言ってしまった言葉をキャンセルすることは出来ない。
するとレナが話題を変えようと話しかけた。
「あ、あのさ!2人にはエリスの話ってしたっけ?」
その言葉にトーマとウィルはお互い顔を見合わせ横に首を振った。
「てか、エリスって誰だよ?」
「私の親友!」
トーマの問いにレナは嬉しそうに答えた。
「でも、俺達たいていレナ達と一緒にいるけどそのエリスって子らしき人物に会ったこと無いよ?」
ウィルは記憶を辿りながら疑問を口にする。
するとレナは少し苦笑して
「あいつ病弱でさ、今まで入院してたんだ」
と言った。トーマとウィルの2人は納得したような顔をして再びレナの話に耳を傾けた。
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