ぼくのサイキュバス

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 男のしなやかな指が、俺の肩を押した。  いつの間にか押しやられた塀に背中がトンと、ついた。  「キミがカラカラに乾くくらい、イタズラしてええねんな?」  俺の目の前に迫った男の眸が蠱惑的な金色に変わる。  その瞳孔が縦に細まった。  まさに猫の様な眼だ。  「キミの悪い様にはせぇへんし」  男の唇が俺の口の端、ギリギリに触れる。  「キモチええの、嫌い?」  こんな得体の知れない男に、惑わされていいものだろうか。  「んぅ……」  男の頤を強引に引きよせ、唇を重ねた。     「んんぅ❤んー❤」  待ってましたとばかりに鼻から甘い息を漏らす男の舌をとらえ、絡め、ねぶったあとで、舌以外の物を、男に入れた。  「んむぅ?!」  先刻まで上機嫌だった男の顔がゆがむ。    
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