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亜美の車には優子が乗り、尚志の車には淳也が乗る。
2台の車は海へと走りだした。
海水浴の季節はとうに過ぎている。
海岸線に車を停めて、テトラポットに座って話しをしたり砂浜を歩いたりと、まったりとした時間を過ごした。
穏やかに時間が過ぎ、日も傾き始めたので家路を目指すことにした。
来た時と同じように、それぞれの車に乗り込み車を走らせる。
と、
前を走る尚志の車が停まった。
亜美も車を停める。
すると淳也が走ってきて窓ガラスを叩く。
「せっかくだから、男女ペアになって帰ろうよ。」
優子を無理やり追い出して、淳也は少し強引に亜美の車に乗り込んできた。
「今日のダブルデートはこれが目的だったんだ。」
淳也は楽しそうに白状した。
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