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ひらり
「何だ、これ…」
それは、たった今殺した者と、その隣で幸せそうにしている女性が写った写真だった
「…」
なにも言えなかった
息が詰まりそうだった
この写真に写っている女性の、大切な人の命を俺は奪った
本当だったら、この2人は幸せな道を歩むはずだった
けどその道を俺が潰した。
その写真を俺は、その者の内ポケットに静かに入れた
(そう、もしかしたら俺がその立場に居たのかもしれない。)
ここは戦場。
自分が何時そうなってもおかしくないのだ
(けど俺は死なない。必ずアイツの元に帰るんだ。)
そして、また人を殺す
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