女神の心

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『やっと終わった。』 誰もいない生徒会室の机でそう叫んでいた。 すると後ろから 『内田。お疲れさま。』 俺は誰もいないと思っていたが、後ろから聞こえてきた声で伏せていた体をすぐに起こした。 『いえ、全然疲れてません。』 誰かわからないが一番遅くまで残っているのは俺か高嶺先輩だけだからすぐわかった。 『そう??私はすごく疲れたわよ。でも内田がフォローしてくれたから助かったわ』 俺はここで疑問に思っていたことを高嶺先輩にぶつけた。 『なんで先輩は、補佐役を俺にしたんですか??』 『なんでって…私も正直あーゆー真面目君は苦手なんだ。でも内田見たいなおもしろい人がいたから補佐役にしようと決めたのよ。』 俺は褒められてるのか、わからないが少し嬉しかった。 『そうなんですか。んじゃあ、僕帰ります。さようなら。』 『さようなら』 俺はバッグを持って、帰ろうとしたが… 『バッグがない…』 俺は記憶をたどった。 『そうだ教室に置いたままだ。』 ピンク野郎を下駄箱まで送りに行った後、そのまま生徒会室に行ったんだ。 『すいません。教室までバッグをとってくるんで、門は僕が閉めるので先帰っててください。』 と言って俺は足早に教室に向かった。 『あった…』 机の上にある俺のバッグをとって帰ろうとしたら、誰もいない教室を見て、 『誰もいない教室っていぃな』 と思いながらピンク野郎の机を蹴っといた。 バッグから携帯をだし時間を確認するともう8時をまわっていた。 『やべっ』 今日は、みなくてはいけない番組がある。 誰もいない学園をダッシュで下駄箱に向かった。 途中生徒会室の明かりがついていると思ったが、気のせいだろと思い上履きを下履きに履きかえて全速力でグランドを駆け抜けた。
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