女神の心

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家までは、ノンストップで走り抜けて家に帰ったときはテレビをつける前にぶっ倒れていた。 玄関で仰向けでぶっ倒れていると門を閉めてないことに気づいた。 『ヤバい忘れてた。』 門を閉めないと、前の日一番最後まで残っていた人が責任をとらなければならない。 前に聞いたことあるが、その人は前日に門を閉め忘れててその夜に学校のガラスが何枚も割られていて、その弁償代をすべてその人がはらったと。 『じょーだんじゃない。そんなことされて弁償代を請求されたら俺は借金生活になってしまう。』 毎日の取り立て屋におびえる生活を想像し怖くなってきた。 『学園に戻ろう。』 そう決意したが、体が思うように動いてくれない。 無理もない。学園からノンストップで家まで走って来たのだから、脳からのドクターストップがかかった。 『そうだ。明日誰よりも先に学園に行こう。』 だがそのためには、通常よりも1時間早く家をでなければならない。 『めんどくせー』 でも取り立て屋からのおびえる日々を想像するとそんな気持ちは忘れてしまう。 『今日は10時には寝よう。』 10時に寝るためにいろいろと削らなきゃいけない。 最低限のことだけしよう。 結局見たいテレビは見れなかった。 俺は風呂を沸かし、夕飯の用意をした。 夕飯の用意と言っても、今日はカップ麺と昨日の残りのご飯だ。 夕飯を済ませ、風呂を超特急で入り10時まであと10分をきった。 残るは、歯磨きのみだ。 余裕をもって歯磨きをしベッドにダイブした。 今日はラジオが聴けない。 それが一番の心残りだ。 だが、布団に入ると疲れが一気に込み上げてきて、すぐ寝入った。
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