女神の心

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『ガララーー!!!』 俺は教室のドアを勢いよく開けるとクラスの全員が何事かと一斉に俺のほうを見た。 『珍しいな。内田が遅刻なんてなんかあったのか!?』 『ぃや…ただの寝坊です。』 『そうか。そんなとこでつったってないで早く席につけ。』 『っあ、はい。』 席につくと 『篤…そんなに欲求不満だったのか!?まー男だからしょーがないか…やるなら時間に余裕のあるときにしろよ。』 後ろから聞こえてくるピンク野郎の声を右から左に受け流す。 そんなことより俺は絶望感に満ちていた。昨日の努力が水の泡になったし、見たいテレビも見れなかったし、ミサキちゃんのラジオも聞き逃した。 そして今日、誰よりも早く学園に来たのに生徒会室の整理してたら遅刻になった…。 遅刻が何より気にくわなかった。俺は、唯一の俺の誇りは修了式の日にもらう皆勤賞だった。 それが今年はもらえない。 最悪だよ。 朝のHRが終わり、一時間目は英語だ。 授業が始まり、俺はハゲムの声を聞き流し、俺はボーッと外を見ていた。 校庭には、ジャージ姿の3年生がいた。その中には、高嶺先輩がいた。 『ジャージでもかわいいなー』 思わず声にでてしまった。 『なに?誰がかわいいって??』 俺は一番聞かれてはいけない奴に聞かれてしまった。 『あの中だと…っあー高嶺先輩ね。やっぱおまえでもかわいいって思うんだ。おまえならもしかしたらいけるんじゃん。この前昼飯食ったときも、お前とばっか話してたし。』 『バカじゃん。高嶺先輩が俺なんかに興味があるわけねーし俺も興味ないから』 俺は少しむきになってしまった。ピンク野郎はニヤニヤしながら頷いている。 俺はこのバカをシカトして机に突っ伏して寝入った…。
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