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『割り込んでんぢゃねー』
ドスの効いた声の奴が人混みの中で響き、なんかが飛んできた。
『うわーーーー!!!』
人混みから飛んできたのは将人だった。将人は、目から大粒の涙を流していた。
『あつし…ごめん…カツサンドとれなかった……』
こいつはどれだけバカなのだろう。俺と友達じゃなかったら絶対にモテてるしこんな性格にはならなかっただろう。
こいつは1年のときも同じクラスで、最初会ったときはほんとにクールでこんな下ネタも言わなかった。
だけど、俺と友達になってからこいつの本性って言うか、素のこいつがでてしまった。
さすがにそれはこいつに悪いと思っている。
『まーその勇気だけでも認めよう。だがまだ俺の右腕としては未熟だ。もう一度出直して来い。』
『ありがとうございます…!』
今回はさすがにかわいそうだから強い言葉はかけないことにしよう。
『ってかさっきの千円返せ。…おい逃げんじゃねーーー!!!』
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