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その昔、この世界に、巨大な隕石が接近してきた。このまま衝突すれば、間違いなくこの星は消滅してしまう、という時、創世神ゼウスは、身を呈して、その隕石を破壊した。しかし、砕かれた隕石の一部は、この星に降ってきた。そして、その隕石に寄生していたウイルスが、野生の動物に寄生し、魔物が生まれた。
そして、そのウイルスが、一人の男に寄生した。
創世神は、男を、この世界では手のつけられない狂暴な魔物と共に、樟気の蔓延した世界、魔界へ封印した。しかしその男は、魔物として覚醒しておらず、愛する妻や子供を残したままだった…。
男は、長期に渡り、樟気を浴び続けた結果、いつしか、姿形は変わり果て、魔神‐ギガンテス‐として、巨大な力を手にした。
しかし、どれほど時が経とうとも、ギガンテスは忘れなかった。否、忘れられなかった。
愛する妻と子供の事…。
そして…。
創世神ゼウス…。
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