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(なぁ、今俺の事、馬鹿呼ばわりしたよな?)
友弥がもう一度聞いてくる。
しつこいなっ。
「そうだよ!お前は馬…」
ガンッ!!
鈍い音が教室中に響いた。
ほぼ全員が俺達に注目。
「ど、どうした?」
突然の事に何があったかと心配顔の担任。
どうしたじゃない!
コイツがいきなり机をぶつけてきたんだ。
もう少しで指挟むとこだったんだぞっ。
なのに友弥が言ったセリフは…。
「センセー、祐介が教科書見せてくれませーん!もしかして、イジメ?」
またしても、イジメ?、の部分で俺を見た。
性格悪いのも、昔のままだ。
いや、それ以上かも。
そしてこの馬鹿は。
頬杖をつき、にっこり笑って、俺を見てる。
俺を、俺を…。
見るなーーーっ!
バンッと机を叩いて、俺は立ち上がった。
勢いで椅子が倒れ、派手な音を立てた。
再度注目の的。
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