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「こ、今度はどうしたっ?」
聞いてきた担任の手には折れたチョーク。
足元には、その片割れが…。
「お前、息荒いよ」
そう言って、頬杖ついて俺を見上げる友弥。
お前~っ!
睨むが友弥は全然反省がない。
それどころか。
「センセー、友弥は思春期なんでーす」
俺の思いなんか余所に、教室中が大爆笑。
頭にきた俺は、友弥の後頭部をバコッと殴った。
「痛っ!」
ムッとして後頭部を押さえながら友弥が俺を見る。
お前が全て悪い。
椅子を戻し座り直す。
最悪だ。
何で戻って来たんだよ。
何でこの高校なんだよ。
何で俺がいるクラスに入るんだよ。
静けさの戻った教室。
でも俺の頭の中はなぜの嵐だった。
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