04 JSSDF

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………… どれくらい寝たのだろう? いつ寝たのかも記憶にない。 でも、目を瞑って眠っていたのは事実だ。 意識が徐々に夢の世界から戻ってきて、俺はおっくうだったがうっすらと目を開けた。 見えたのは昼時の強い日差しが照らす自室の小汚い壁ではない、清潔感に溢れた白い天井。 まだ覚醒しきらない脳でぼんやりと現状を考える。 (……あれ?…ここどこだ?) 頭を左に向けると、細いチューブが布団の中の左腕から点滴のパックへと繋がっていた。 いつの間にか、服装も患者さんが着るような服になっている。 ここまできて、ようやく自分が今病院にいるのだとわかった。 .
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