04 JSSDF

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有紀は何も言わない。ずっと怒ったような表情でこちらを見つめている。 「……なんか知ってんだろ?」 「知らない」 「嘘だな」 この一言で有紀の表情に陰りが出始めた。 「テメェの背中にだって、羽がはえてたじゃねぇか」 「…知らない」 徐々に目線は俺から逸らされるように下に落ちていき…… 「あの怪物を凍り付かせたのだって、テメェがやったんだろ」 「……知ら…ない…」 「っ…ふざけんな!!!! そんな嘘通るわけねぇだろ!!!!! 説明しやがれ!!!!!」 「…………………」 俺が溜まった感情ぶちまけた時には、完全にうつむいていた。 .
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