5月のある日

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…あれは5月のある日… いつものように出勤し、いつものように仕事をする。周りから見ればいつもと変わらない私。でも、私の精神状態はすでに崩れていた。 実は1ヶ月ほど前から、職場に行ったとたんに下痢が止まらなくなり、食事も少しずつ摂れなくなっていったりしていた。周りからも「最近ヤセたんじゃない?」と言われるようになった。「なんかおかしいな」と思っても、それほど気にしていなかった。 しかし、仕事中に突然泣きだしたり、呼吸が乱れたりするようになったことがきっかけで自分の異変に気付いた。 あれは確か母の日だっただろうか…。 たまたま午前中休みだった私は、「なんでもないだろう」と思いながらも思い切って病院へ行ってみた。 精神科…やはり、独特の雰囲気だった。まさか、これからここに通わなければならなくなるとは… 病院では、血液検査や心電図、レントゲン…とにかくいろんな検査をやった。そのあと、診察に入った。そこで言われた一言は‐「うつ病ですね。」‐ 即答だった。ここから、私とうつ病の生活が始まった。
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