松本良順

14/29
前へ
/726ページ
次へ
沖田さんはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。 華桜「は、離してください!!」 私は沖田さんにガッチリと手を捕まえられて離れられない。 沖田「さっきの話…聞いてた?」 沖田さんの問いに私は一瞬顔を歪め、頷いた。 沖田「そっか…。聞いてたか…。」 沖田さんの寂しげな声に私はとうとう涙をこぼしてしまった。 華桜「沖田さん…お願いです…。新撰組から離れ、ゆっくりと療養してください。」 自分の命を縮めようとなんかしないで…。 沖田「あはは、華桜まで何を言い出すんだい?それにこんなに泣いて…。」 沖田さんはゆっくりと私の背中を撫でた。 沖田「僕が療養しに行ってる間も…華桜は新撰組で戦い続けるだろ?」 そんなの当たり前だ。 私は新撰組の隊士なんだから…。 それに新撰組は沖田さんの宝物だから…。 私が守るんだ…。
/726ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7543人が本棚に入れています
本棚に追加