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華桜「そうです。健康な心を手に入れれば沖田さんもきっと生きる希望を持てますよ。」
私は出来るだけ明るく笑ってみせた。
するといきなり沖田さんに手を掴まれ、壁にダンッと押し付けられた。
華桜「いたっ!!」
白くなるほど強く握られた手…
沖田「お前に何が分かる!!どんなに希望を持っても…僕の病は治んないんだよ!!」
沖田さんの瞳は小さく揺れていた。
沖田「お前に何が分かる!!病に体が侵されていく恐怖!!」
小さな子どものように不安げな瞳。
沖田「お前に何が分かる…。」
沖田さんはそう言ってパッと手を離した。
そして私に背を向け、どこかに消えてしまった。
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