空っぽな彼

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「ふわぁぁ……寝よ」 風呂から上がった私は、大きなあくびをした。 今日は落ち着いてお風呂に入れなかったからなぁ……すぐに出ちゃった。 なんだかんだで、凜が気になって仕方ないのよ。 ちゃんと寝てるかな?確かめてみよう。 「またくるまってたらどうしよ……」 私は凜が居る部屋に向かい、そっと扉を開けた。 私は物音を出さないようにそっと覗き込む。 ……見事にくるまってるよ、オイ。 しかも布団も被ってないから寒いんじゃないの? まさか、寒いからあの格好なのかな……なら布団をかけてみようか。 「それにしても、よくこの格好で熟睡できるなぁ……」 私は凜に毛布をかけ、凜の頭をそっと撫でた。 髪の毛がスッゴくゴワゴワしてる…… 「お休み、凜」 私は凜の部屋を出て、自分の部屋に向かった。 うーん……そういやあの人これからどうするんだろう…… 学校とか行ったりするのかな……そしたら学校が大変な事になりそうだな。 明日は土曜日だけど、なんだか休めない気がするなぁ……体力的な意味で。 誰か助太刀してくれないかな……まてよ? この手の対処法ならあの人が良く知ってるかも…… えーと……携帯携帯っと。
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