もう止めて!!私の精神的なライフはとっくにゼロよ!!

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「いやー……来るって聞いてたけど、久々に家に行きたいなーってね」 この人が昨日私が電話した人。 現在は保育士を勤めていて、子供達の人気者らしい。 そして…… 「いつでも来れるでしょ、近いんだし」 「あの子が凜か、いやー久しぶりだな」 「人の話を聞かんかぁっ!!」 「HEY、お手」 「なに教えとんじゃあっ!!」 ……私の兄だ。 とても優しく、時には厳しく。おまけに頭も地味にいい。 それだけなら正に理想の男性といってもいいだろうけど…… 天然ボケというか……どこか抜けてるのが惜しい所なのよね。 「ところで、どうして凜はこうなったんだ?」 「昨日話したでしょ!!メガネカチ割るわよ!!」 「相変わらず怒りっぽいな、そんなんじゃシワ増えるぞ」 「ほっとけ」 「凜、ほらたかいたかーい」 とりあえず、この人に凜の事は任せよう。 多分なんとかなるだろう……多分だけど。 「花美、マタタビとかない?」 「あるわけないでしょ」 「まぁ持ってきてるんだけど。ほーら、マタタビだよ」 「ならなんで聞いたのよ!!」 しかも凜もマタタビに反応してるし。 その場に寝転んでまえあ……両手でマタタビをしっかり掴んでる。 「で?僕は今日何をすればいいのかな?」 「……凜の飼育方法を詳しく」 つーかこの人ペットショップの店員でもやってけるんじゃないの?
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