全てを失った君

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物音がしたベッドの様子を遠くから見る。 …すると、今度はベッドがいきなり動き出した モゾモゾ…と動くベッドに恐る恐る近づく… だって そのベッドに眠っているのは… 「…旭…………?」 恐る恐るこのベッドの主の名前を呼ぶ。 すると、ゆっくり起き上がる何かと目が合った …………え? 僕は無意識に声を漏らした。 だってそこに居たのは…っ 「あさ、ひ…?旭…っ!!!!」 そこに居たのは…紛れもなく、 ――――――"愛しい君。" それから僕は旭の瞳を見つめながら、何度も旭の名前を呼び続けた。 もう二度と戻ることのないと思っていた彼女のぬくもり、そして存在を確かめるように――… .
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