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しばらくすると、
真っ赤に染まったはずの世界はいつのまにか霧がかかっていて
私は物凄い頭痛に襲われた
『……っ…いたッ…!!』
頭がガンガンする。
頭を抱えながらぎゅっと目を瞑っていた
『う゛…ぁっ……』
打ち付けるような痛みに耐えていると次第に収まり、私はすっと目を開けた
目を開けると、痛みによって溜まった涙がこぼれ落ちる。
目を開けた先に見えたのは
真っ白なベッドに真っ白なカーテン、真っ白な部屋。
全てが真っ白の、
真っ白な世界だった―――…
「旭(アサヒ)………?」
眠そうな
でも困惑しているような、
そんな声が聞こえる。
声が聞こえる方を向くと、とても綺麗な男の子が立っていた
.
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