第1章~救いなき日常~

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部屋の主である少女、神野 美月(かみの みづき)は制服に着替え、自分の部屋を出る そして、リビングへ降りれば母が慌ただしく出かける支度をしていた 「あら、おはよう」 「おはよ…」 母が美月に気づき声をかけ、美月もそれに答える 「今日も仕事?」 美月は椅子に座り、テーブルの上に置いてある物を適当に食べながら尋ねた 「そうよ。帰りも遅くなりそうだから」 「ふ~ん・・・パパは?」 「パパは今日は朝から会議があるって言って行ったわよ。帰りはわからないって」 「そう…」 無理して口にいれた物を美月は牛乳で流し込む 「それより、もうすぐテストじゃない?」
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