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またか…
美月は心の中で愚痴を溢す
「前のテストも頑張ってたもんね。今回も期待してるわよ」
うるさい…
「前は確か学年で10位だったかしら。今回は5位には入れるかしらね」
うるさい…うるさい…
「パパも美月はやれば出来る子だって言ってたわよ。だから頑張りなさいよ」
うるさい…うるさい…うるさい!!
「美月?」
「えっ?…あっ、うん、頑張るから。心配しないで…」
「そう?…じゃあ行ってくるわね」
「行ってらっしゃい」
母が家から出ていくのを見て、美月は小さなため息をつく
勉強勉強…顔を合わせばその話…うるさいんだよ…
心の中で美月は愚痴を溢す
決して口には出さず、ただ心の中でのみで…
今、私が学校でどんなことになってるか、知りもしないくせに…
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