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『シャララ ラララ ラララ…』
不意に聞こえてきた俺の歌。
顔なんて見なくても
声だけで貴方だと気づいてしまう。
もう一回歌って
なんて無理いってみるけど
顔を赤くして断る貴方。
やっぱりかわいいなんて
年下の俺が生意気にも思ってしまう。
『愛してる、愛してる』
『届けばいい、君にだけ』
俺のの代わりに歌ったこの歌。
貴方の思う"君"が
俺じゃないってわかってても
期待してしまう俺は世界一のバカ。
あ、宇宙一かも。
なんて、アホみたいなことばっかり考えてる自分が可笑しい。
でも、
貴方の声を聴きながら
泣きそうなを堪えながら
こんなこと考えてる自分が
嫌いじゃないって気付くんだ。
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