5#亮←成

4/5
前へ
/79ページ
次へ
『シャララ ラララ ラララ…』 不意に聞こえてきた俺の歌。 顔なんて見なくても 声だけで貴方だと気づいてしまう。 もう一回歌って なんて無理いってみるけど 顔を赤くして断る貴方。 やっぱりかわいいなんて 年下の俺が生意気にも思ってしまう。 『愛してる、愛してる』 『届けばいい、君にだけ』 俺のの代わりに歌ったこの歌。 貴方の思う"君"が 俺じゃないってわかってても 期待してしまう俺は世界一のバカ。 あ、宇宙一かも。 なんて、アホみたいなことばっかり考えてる自分が可笑しい。 でも、 貴方の声を聴きながら 泣きそうなを堪えながら こんなこと考えてる自分が 嫌いじゃないって気付くんだ。 .
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

611人が本棚に入れています
本棚に追加