粉雪のファンタジー

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あの日俺は、 学生時代の先輩と 久しぶりに会う 事になっていた。 こんな事 滅多にないんだけど。 俺はこれでも 売れッ子のカメラマンで、毎日結構忙しい。 だから今日の オフも本当に偶然。 俺は待ち合わせ場所の、 カフェバーへ 急いだ。 拓『おーい!涼~ ココ、ココ!』 涼『先輩!スミマセン~ 遅くなって…』 拓『いーよ。おまえ 売れッ子だもん! しゃーねーよ。』 涼『そんな事 ないっスよ💦💦』 拓『…あ、おまえ 何飲む?』 涼『…あ… ビールで』 拓『すみません~ ビール!』 『ハイ』 涼『…あの~ 先輩?こちらの お美しい方は? まさか 先輩の彼女?』 拓『…あ💧忘れてた💦💦』 雪『…ひどッ💧』 拓『紹介するよ。 俺の彼女の速水雪。』 涼『……』 拓『…なんて顔 してんだよ。 嘘だよ。彼女って 言いたいけど、 イトコ。俺の。』 涼『…ああ… そうっすか…』 拓『なんだよ…? 涼?おまえも雪に 一目惚れか…?』 涼『……』 拓『…おまえ… 解りやす~ 紹介しよーか? この場で。』 涼『…ハ、ハイッ!』俺はなんの迷いもなく、 そう答えていた。 そのくらい雪は 名前の通り、 真っ白で美しい女だった。 俺はここまで 美しい女は、 今まで逢った事が なかった。 拓『…ねえ… 雪?涼おまえに 一目惚れしたんだって。 付き合う?おまえ今 彼氏いないんだろ?』 雪『……』 拓『こいつ俺の後輩で、 売れッ子カメラマン。 イケメンだろ? オイ!涼! 名前ぐらい テメーで言え!』 涼『…あッ… 高杉涼です。25歳。 よろしく…』 雪『…よろしくね。 涼くん。雪です。 でもこんな イケメンくんなら、 彼女いるんでしょ?』 涼『…いないよ… 信じてよ。』 雪『ホント…? 涼くん。』 涼『…好きな奴は 出来た… たった今…』 拓『…雪…こいつ マジ今いねーよ? いい奴だから。』 雪『…少し… 考えさせて。』 こうして俺達は、 久しぶりに2時間ほど 語らい、お開きにした。 俺と雪は 携番を交換して 別れた。 雪『…頑張ってね。 涼くん。』 涼『…ハイッ!』 拓『じゃあな! 涼~悪かったな? 呼び出して。 また連絡するわ!』 涼『いえ、楽しかった ですよ。また。』 これが俺と、 余りにも美し過ぎる 女、雪との 最初の出逢いだった。
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