粉雪のファンタジー

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涼『…雪~ 逢いたかったよ(>_<)』 雪はただ 笑ってるだけで… 涼『…え? もしかして 逢いたかったの 俺だけ~?』 雪『…そんな事ないよ。 私も涼くんに 逢いたかったよ?』 涼『あ…クンは いらないから。 涼って呼んで?』 雪『次からね~』 涼『え~(>_<)』 雪『行こう?映画… 始まっちゃう。』 涼『へえい~♪』 そう♪ 始めてのデートは ありきたりだけど 映画を見た。 雪に合わせて恋愛もの。 雪を見たら、 涙を流していて 半端なく可愛いい。 でも 始めてのデートで、 別れの映画は なかったよな~ 映画が終わって 帰りに公園で 星を眺めた。 星明かりに 照らされた雪の顔が、 余りに綺麗で… 俺は雪に 涼『…雪… いい…?』 と聞いた。 雪は黙って 瞳を閉じた。 雪の唇に… そっとキスした… 涼『…ごめん… 雪があんまり 綺麗だったから。』 雪『…ううん… 嬉しい…涼…』 雪はその日始めて 俺の名前を呼んだ。 涼『愛してるよ? 雪…ずっと 大切にする… 雪の事…』 雪『私もよ?涼… 約束してね? 私から離れないで ずっと… 傍にいて…?』 俺は言葉の変わりに 雪をそっと 抱きしめた… 俺はこうして とても、大切な人を 手に入れた。 守るべき 大切な人… この幸せがずっと… 続くものだと 思っていた… 雪の細い肩に 空から白い粉雪が 舞い降りた。 二人で見た初めての 初雪だった。
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