-小さな扉ー

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 少ししか縮んでないので、あまり実感がない。 「アリス。」 「私はアリー。アリスじゃないの。」  チェシャ猫と言う怪しい変質者。 「僕はチェシャ猫だよ。あだ名みたいなものだよ。アリスもアリーのあだ名だと思ってほしいな。」  口だけしか見えない。  見上げて見ても、顔は闇の中にある。 「・・・・・・・・わかったわよ。」  しぶしぶ頷いて、諦める。 「あそこの扉を通りたい? アリス?」  チェシャ猫は聞いてきた。 「白ウサギはいるの?」  聞くと、アリスはチェシャ猫に抱き上げられて。 「きゃあぁ!」  急に世界が揺れてビックリして、悲鳴をあげる。 .
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