1C号室との出会い

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そして いよいよその物件(1C号室)を見に行くことになりました。 物件は線路添いにある6階建ての築30年位のごく普通マンションでした。 部屋に入ろうとしたら、社員が 「パッパッパッと見て早めに店戻りましょか?」 私「なんで?じっくり見たいわ」 社員「店に忘れもんしたんで早く帰りたいんです。」と少しそわそわしている様子でした。 そして部屋に入りました。 ですが、社員はなぜか玄関のところで立ち止まったまま、 「奥がユニットバスで左のがベッドです。収納は右手にあるでしょ?」 さっきまでの案内に比べたら 不自然なくらいにやる気が感じられませんでした。 私の方はというと 入ったときに寒気を感じ、部屋の間取りのおかしさに違和感を感じていました。変なところに出っ張りがあったり、ベッドのところに不必要なスペースがあったり、  寒気はおそらく、はじめての部屋を借りるために 大きなお金を消費するのだから びびっているのだろうと 自分にいい聞かせました。 総合的には 自分の条件にぴったり納まったので、この部屋にしようと決めた旨 社員に伝えました。
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