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俺は元々、友達とバカ騒ぎをする事の方が好きで、 当時付き合っていた彼女を邪険にしていた 彼女は同じ学校の同級生で、俺なんかより遥かに秀才で真面目だった それでも俺は嬉しさのあまり、学校帰りにファーストフード店に立ち寄り WRエンターテイメントに合格した事を伝えた 「ユンファは、そんな夢ばかり見て、将来をもっと真剣に考えたことないの?」 彼女が口にした言葉に、気が短い俺はカッとなった そんな事よりも、もっと喜んでくれると思っていた俺は、彼女のその期待と反する反応に、驚いた 「何で?素直に応援するって言えないの?」 「応援?何の応援? アイドルになって、成功して 沢山の女の子に騒がれる貴方を応援するの?」 冷静に、そして鉄仮面みたいに表情ピクリともを動かさずに彼女は言った ひねくれてる!! でもそんな彼女を好きで付き合っていた自分は どうしても彼女にわかってもらいたい一心だった
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