垣間見た光景

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「あー!怖っ!!」 貯めていた恐怖と緊張は飛び降りたあとに爆発した。達成感でいっぱいの古川は胸を押さえながら声を上げた。 「ほら、次々来い!古川は周りを見ててくれ!」 「OK」 古川は高橋の隣に積まれた荷物の中から小銃を持ち上げると、マガジンを装填して周囲の警戒を始めた。 古川はヘリから飛び降りて理解出来たことがあった。 周囲は生い茂った原生林と曇り空とで15メートル先は何も見えない。見えるのは木と葉と土だけ。 いつ現れるかも分からない死者の存在に人差し指を震わせながら警戒を続けた。ヘリから飛び降りても恐怖心はしばらく消えそうになかった。
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