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彼の顔がゆっくり近づいてきて、彼の唇が私の唇に重なった。
ずっと忘れられなかった彼が目の前にいるのが、ようやく夢じゃないたんだと実感した。
唇が離れ、今度はぎゅっと強く抱きしめられた。
「4月から課長として札幌に戻ってくる事になったから、一緒に暮らさないか?」
「本当に?」
「あぁ、今まで一人にしてごめん。
もう一生、君を離さないよ。」
私は嬉しくて涙が溢れて言葉にならなかった。
だから、返事の代わりに大きく頷いた。
そんな私を彼はもっと強く抱きしめてくれた。
もう、どんな事があっても決して彼の手を放したりしない。
愛する人の腕の中で私はそう誓った。
《END》
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