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…ピ…ピ…ピ…ピ… 真っ白で静かな部屋。 医療ドラマで良く聴く機械音だけがこの部屋に響いていた。 ダダダッ バンッ!! 「ハァハァ…真希!」 俺は目の前が真っ白になった。 ビニール製の物で部屋の中に壁を作られ、その向こう側には真希がいた。 色んな機械に囲まれて… 真希は俺に気付いたらしく、驚いた顔をしていた。 「スー…た…スー…いち?スー…なんで?」 真希はもう、人口呼吸器でしか息が出来ないようになっていた。 「こういう事かよ…俺の前から消えたのってこういう事だったのかよ!何で…何でだよ…」 真希に近寄りながら、俺の頬を涙が流れる。 「スー…ごめん…」 真希は、俺の涙をそっと拭く。 力弱く… 「ごめんじゃねぇよ!ずっと1人で闘病してたのか?支えてたのは家族だけ?ふざけんな!もっと俺を頼れよ!約束しただろ!」
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