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気付けば俺は号泣していた。 「スー…心配を…スー…かけた…スー…く…スー…なかった」 「何言ってんだよ!心配かけて良いんだぞ?何の為に俺がいるんだよ…?」 その瞬間だった。 …ピピ!…ピピ!…ピピ! 「っ!?真希?どした?おぃ!真希!」 俺は急いでナースコールを何回も押した。 「スー…太一…スー…今まで…スー…ありがとね…」 「そんな悲しい事言うなよ…」 「スー…大好きだよ…スー…今までも…スー…そして…スー…これか…スー…らも…」 ダダダッ バンッ!! 勢いよく先生とナース達が入って来る… 静かだった病室が一気に騒がしくなる。 でも、俺の耳には真希の呼吸音しか入って来ない。 とっても静かだ… 「スー…ねぇ…スー…太一…?」 「なんだ!」 「スー…最後…スー…キス…スー…して…?」 そう言いながら真希は、人口呼吸器を外す。 「おい!何してるんだ!」 先生が怒鳴る。 しかし、俺達には何も聞こえない。 「太一…は…やく…」 真希は目を閉じる。 俺は、さらに真希に近寄る。 「っ!?」 真希は涙を流してた… 「…真希、好きだよ…」 俺はゆっくりと、そして静かに唇を重ねた…
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