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「ねぇ、知ってる？ライオンのオスってさ、普段は何にもしないで昼寝ばっかりしてるんだって。だけどね、いざ家族に何かあると、命がけで守るんだって誰かが言ってた。」
慎が突然変な事を言い出して。
いきなり何だよ？って、呟けば。
「伊織君って、ライオンみたいじゃない？怒ると超怖かったけど、２人はもちろん俺達にも普段はすげぇー優しくてさ。それでピンチだって時は全身で守ってくれてたじゃん。まぁ今は海の底に記憶置いて、寝っぱなしだけどね。……だからきっと２人に何かあったら、必ず現れて守ってくれるよ。必ず…」
その言葉に思わず涙が溢れそうになった。
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