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「偉いね!私だったら絶対行かない!」
入学式の日の登校中に会ったクラスメートAがツンツンと後ろから突いてきた。こいつとは中学でも高校でもクラスメートらしい、もうこいつの名前はA子で十分だ。
「何言ってるんだよ、家帰るついでだよ?僕がそんな面倒な事自分からするわけないじゃないか」
「それもそっか!昔からだもんね!」
お前は僕の何を知ってるというんだ、僕はお前との思い出なんて何一つ持って無い。
とりあえず席から立ち上がり先生の所にプリント類を取りに行く。嫌な予感がするのは気のせいだろうか?
「はいこれ、プリント」
「はい」
「あと……、」
「はい?」
「周藤に学校に来いと説得してくれないか?」
「……はぁ」
悪い予感は、当たる。
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