春 Ⅰ

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何で僕が不登校の人間相手に説得しなきゃいけないんだ。 ……別に、軽く声をかける程度でいいか。 プリントを自分の鞄にしまい、号令がかけられやっと放課後に突入した。 やっと終わった、表情には出さないが安堵の声を心で漏らして鞄に手をかけて僕は周藤の家に行く事にする。 教室を出たすぐの所にA子がいた、ああ……面倒。 「途中まで一緒に帰ろう!」 「……いいよ」 「やった!」 こいつはきっと皮を被った僕の『皮』に好意を寄せてるんだな、滑稽だ。 鼻で笑って学校を後にした。
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