春 Ⅰ

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A子の話に適当に相槌をうちながら歩く、一方的に話している方はとても楽しそうな表情をしている。何がそんなに楽しいんだか。 「じゃあまた明日ね!」 「うん、じゃあまた」 道が2本に別れた場所で僕らの帰路も別れたからさよならをする。さて……周藤の家は。 しばらく歩いた所に割と新しめな一軒家があった、どうやらここがそうらしい。その位置から僕の住んでるマンションも見えた。本当に近い。 さっさと用件を済ませようと思いインターホンを鳴らした。 「…………」 誰も出ない。
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