序章

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今日もお隣りさんの悲鳴で目を醒ました。 最初こそは驚き、戸惑いはしたが 毎朝毎晩このマンションの壁を通して聞こえるこの声は 日を重ねる毎に僕にとって朝はアラームであり、夜は興奮の源となった。 「んー……。」 カーテンを全開にして窓を開ける、朝の静けさと小鳥の囀り……そして暖かい日差しが僕をつまらない気分にさせた。 毎日、同じなのだなと。
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