春 Ⅱ

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更にA子は続けた。 「最近ずーっと上の空!ねえどうしたの?」 最近じゃない、お前と居る時は常にそうだ……と言いそうになるのを堪える。 「そんなつもり無いんだけど」 「周藤さんね!」 「え」 むぅ、と頬を膨らませたA子は身を乗り出して僕の目の前に人差し指を突き付けた。 「周藤さんちに行くようになってから私の話ぜっんぜん聞いてくれない!周藤さんってどんな子なの!?」 何故僕はこんなにも責められているんだろうか……。
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