春 Ⅰ

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入学式から数週間して、僕は生活する上で困らない程度に周りと交友関係を持ち、変わらない毎日に退屈していた。 お隣りさんの痣も少し治っていた。 暇、暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇。 今日もまた退屈な学校が終わろうとしている、……それはまったくもって構わないが暇過ぎる。 深いため息をついた時教室の扉が開いた、先生がSTを始める……それはいつもとは違った。 「皆に頼みがあるんだが 周藤の家に行ってきてくれないか?」 「周藤?誰ソレ?」 「ほら、あたしの隣のがら空きの席!」
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