21人が本棚に入れています
本棚に追加
「なにをしていらっしゃいます、沖田さま!そんな格好ではお体に障ります!」
「静さん」
気が付くと、薬湯を手にした女性がこちらへ小走りで寄ってくる。
「大丈夫ですよ。今日は調子が良い」
「雪が降ってるんですよ!?調子が良くても、油断は大敵です!・・・・・・はい、これ羽織って下さい」
そう言って、静は厚手の半纏を沖田の肩に掛けた。
「ありがとうございます。でも、病が移るといけません。あまり近くには寄らないように」
「そんな!労咳だからといって必ず移るとは・・・・・・」
最初のコメントを投稿しよう!