初恋話

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「今、みんなの"初恋話"聞いてたとこなんだけどさぁ~」 っと、周りを見ると… 女子数人があたしをじっと見ている。 (なっなんだぁ~!?) 「そ・れ・で」 親友の容子が話を切り出す。 「なつきの"初恋話"聞きたいなぁと思いまして。全員一致で、可決された訳ですよ。」 「えええっ!?」 「だってさ、みんなからの印象が…」 そう言いながら、容子は人差し指を立てた。 「いーち、姉御っ!」 続けて、中指を立てる。 「にー、恋したこと皆無。」 そう言うと、容子はなつきに向かってニカッと、悪戯っ子がするような笑みを浮かべた。 「っの、あんたにも"初恋"くらい。まぁ、あたしたちもう、高校生だし♪あるんじゃないかなぁ~っと思ってさ。」 「〰〰〰っ!?」 .
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