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「さて…続いてはスポーツです。」
(スポーツ?)
覇王は慌ててチャンネルを変えた。
「ふぅ…危ないところだったわい。」
…
「えぇい!くそっ!」
そう言ってチャンネルを戻した。
「続いてカイザース対キャットハンズの結果です―」
ニュースキャスターはプロ野球の試合結果を話し始めた。
「試合は早くも動きます。
一回表、ツーアウト一塁から四番友沢が右中間へ先制ツーランを放ちます。」
「…」
「カイザースのピッチャー、エースの猪狩は、六回まで被安打1の好投。
それを援護するかのように七回、ノーアウト一、二塁から、二番蛇島がライト線へ二点タイムリーツーベースとキャットハンズを突き放します。」
覇王はいつあいつの名前が呼ばれるか食い入るようにテレビ画面を見つめている。
「しかしその裏…」
「!?」
「代打三宅の起死回生のソロホームランで追い上げます。」
「違ったか…」
「更に九回に変わったピッチャーから、四番帝王がツーランホームランを打ちますがここまで。
カイザースは今季二度目の八連勝!
キャットハンズも追い上げが遅く、五連敗です。
しかし今日ツーランを放った四番帝王は打率.328、ホームラン26本、打点56と好調です。
キャットハンズの連敗脱出には帝王の力がなくてはならない存在になるかと思われます。」
「続きまして…」
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