プロローグ

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「勝ったぞーーーー!!!  覇王に勝ったーーーー!!!」 神楽坂の四番、小浪が雄叫んだ。 「日本選手権大会見事に制覇でやんすーーーー!!!」 矢部も小浪に続いた。 そこに、対戦相手のエース、覇王豪丼がやって来てこう言った。 「ぐぬおおぉぉぉ…  この覇王を打ち倒すとは…  敵ながら、見事だッ!」 「いや、でもいい試合だった。  最後の試合がキミたちが相手でよかったよ!」 小浪が先ほどの勢いを少し抑え、すぐに言い返す。 「ふふ…言いよるわ。  しかしそれは我らとて同じ。  負けた相手がうぬらでよかったぞ。  これは一身上の都合で休止している場合ではなさそうだな。  神楽坂よ、今回は我らの敗北だ。  しかし次は我らが必ず勝利する!  次戦う時を楽しみにしておるぞ!  ぶはははははははははッ!!」 覇王はそう言ってスタスタと自陣へ引き返していった。 「覇王か…何が理由で出場してなかったのか知らないけど、まさに強敵だった、ね☆」 神楽坂はいつもの調子でこう言った。 「あんなすごい奴、さっさとプロ入りしちまえばいいのによぉ。」 腰巾もブツブツ言った。 「うむ…  しかしその覇王すら打ち倒した。神楽坂は完全復活を果たしたぞ!」 「おーーーー!!!」 男前田監督の言葉の後に、全員が叫んだ。 「さぁ、今日は家まで凱旋直帰だーーーー!!!」 小浪が最後にこう言い、勝利の余韻に浸りながら神楽坂グループの面々は帰っていった。
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