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「うぬら、早いな。」
覇王は四人に声をかけた。
「よぉ覇王。
いつもより遅かったな。」
権田が最初に挨拶した。
「よっ。」
「何だ覇王か。」
「おっはー。」
三人も口々に挨拶する。
「ん?
あと五人はどこだ?」
覇王がこう切り出した。
「まぁ少なくとも馬場と虎ヶ岳は遅刻だな。
常習犯だし。
熊田と剣山と黒岩はその内来るだろ。」
竜ヶ崎は言った。
「いや、剣山も遅刻すんじゃね?」
「この際もう始めてあいつら遅刻にするか?」
「お、面白いこと言うな。」
三人も思い思いのことを話す。
でも覇王は怒らない。
幹部と言えど、元々は全員友人なのだ。
そしてしばらくしたら、剣山と黒岩がやって来た。
それを確認するなり、
「そうだな。よしうぬら、朝礼するか。」
覇王がニヤニヤしながら言った。
「おっ、あいつらの泣きっ面を拝めるかもな…」
竜ヶ崎がこう言ったとき、
バーン!
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