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「遅れてすまねぇな…ハァハァ…」
熊田がドアを思い切り開けて飛び込んできた。
「熊田。
うぬはセーフだ。
後から来るやつらが楽しみだな。
さてさて何をしようかのう…」
そしたら権田が名案を思い付いたらしく、三人に耳打ちした。
そしたら三人も良い案だと言わんばかりの顔で覇王に言った。
「興味深いな。
やらせてみるか。
ハッハッハ。」
と覇王は笑い始めた。
三人も釣られてクスクス笑っている。
ちなみに熊田は疲れたのか床に突っ伏して伸びていた。
そして数分後…
「チーッス!遅れてすまねぇな。」
何も知らない馬場が、呑気にやって来た。
「うぉっ皆さん早いっすねー。
おはよーさん。」
はたまた何も知らない虎ヶ岳が馬場に負けず劣らずの呑気さで、少し遅れてやってきた。
(フフフ…作戦開始だな。)
「うぬら!」
覇王は遅れてきた二人に向かって怒鳴り付けた。
「いつになったら遅刻癖が直るのだ!
もうわしは堪忍袋の緒が切れた。
こうも約束を守れぬ輩は排除してやる!」
そう言うと胸ポケットから拳銃(ダミー)を取り出し、二人に向けた。
「ちょっと、は、覇王!?
早まるな!!」
「あぁ悪かった悪かった。
謝るから許してくれ。」
うろたえだす二人。
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