会長様はご執心！

俺の日常Ⅰ

施錠を解き、室内に入る。

用事の品は……えーとあったあった。……人体模型。なんで人体模型なんだか。

あれか？　今度また何かさせられるのか？　嫌だぞ、俺は。

まあ、いっか。

人体模型を背負い、あらかじめ用意していた紐で括り付ける。持ち出しの許可は会長が取ったらしい。

準備室を出て鍵を締め、荒々しく鍵をポケットに突っ込んで生徒会室を目指して走る。

ホント、無駄に走り尽くしだな、今日は。

「あんのバカ会長ォ、いつか絶対に跪かせてやる……！！」

それが今の俺の夢であった。……つうか、絶対に叶う気がしねぇな。