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……夢だっつってんだろ。
「アレ?っかしーなー……おはようございます!!」
なんだよ早く覚めろよ……
「おー!はー!よ……」
「うるっさいわァァァァ!!!!」
ついに我慢の限界が来て、ガバッと起き上がる。
「おはようございます!!」
そう言いながらにっこり微笑んでいたそいつは、僕が顔をちゃんと確認する前にいきなり抱きついてきた。
「んぐぉ、苦し……離……して……」
「はッ!?ごめんなさい、あまりに可愛くてつい……」
そういってベッドの隣に正座したのは、目もくらむくらい可愛い女の子だった。
サラサラの黒髪は今流行りのボブになってて、肌は真っ白ツルツル。
信じられないほど長い睫毛は爪楊枝も乗りそうだ。
見たところ年は中学生くらい。
いや、身長が低いだけで高校生くらいかも知れない。
要するに可愛い子なんだけど、胸の部分に「カンダタLOVE」と書いてあるTシャツを着るセンスは解らない。
まあとにかく……
「君誰?」
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