1日目

3/47
前へ
/51ページ
次へ
……夢だっつってんだろ。 「アレ?っかしーなー……おはようございます!!」 なんだよ早く覚めろよ…… 「おー!はー!よ……」 「うるっさいわァァァァ!!!!」 ついに我慢の限界が来て、ガバッと起き上がる。 「おはようございます!!」 そう言いながらにっこり微笑んでいたそいつは、僕が顔をちゃんと確認する前にいきなり抱きついてきた。 「んぐぉ、苦し……離……して……」 「はッ!?ごめんなさい、あまりに可愛くてつい……」 そういってベッドの隣に正座したのは、目もくらむくらい可愛い女の子だった。 サラサラの黒髪は今流行りのボブになってて、肌は真っ白ツルツル。 信じられないほど長い睫毛は爪楊枝も乗りそうだ。 見たところ年は中学生くらい。 いや、身長が低いだけで高校生くらいかも知れない。 要するに可愛い子なんだけど、胸の部分に「カンダタLOVE」と書いてあるTシャツを着るセンスは解らない。 まあとにかく…… 「君誰?」
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加